はじめに
私は長年Macを愛用しています。 動画制作と言えば Adobe Premiere Pro(アドビプレミアプロ)がとにかく有名なのですが、どうしてもお値段が気になってしまいます。
色々と調べていく中で、DaVinci Resolve(ダビンチリゾルブ )という動画ソフトを見つけました。こちらでも動画制作が可能ということで、この度2ソフトを比較してみることにしました。
Adobe Premiere Pro
Adobe Premiere Pro は、プロの現場で最も利用されている動画編集ソフトと言われています。具体的には、動画編集の依頼を受ける際に「Adobe Premiere Pro でお願いします」とソフト名指定をされるレベルの業界スタンダードになっているんですね。
ちなみに、Adobe社は、他にも Photoshop(フォトショップ)やIllustrator(イラストレーター)などの画像編集ソフトも開発・提供しています。
メリット
動画プロのスタンダード
「実写・アニメ問わず、映画の様なの映像作品でも利用されている」と言えば、そのプロの度合いが分かるのではないでしょうか?
とにかくハイクオリティな動画編集が可能と好評で、ある意味「Adobe Premiere Proを利用できること自体が1つのスキル」と言える価値があります。
高度な機能が利用可能
例えば、以下が該当します。(各機能詳細は割愛します)
- マルチカメラ編集
- オートリフレーム機能
- AIによる自動編集ポイント検出、自動テロップ入力
また、Adobe Premiere Pro は以下の他Adobeソフトと連携も可能です。
- After Effects
- Photoshop
- Illustrator
- InDesign
モーショングラフィックスや加工画像を利用するなど、より発展的な編集をする場合はこちらの力を借りることになるでしょう。
デメリット
とにかく料金が高い!
先述の通り、Adobeソフトは全体的にお値段が高めです。
例えば、Adobe Premiere Proには以下の料金プランが用意されています。(いずれも税込)
- 月々プラン: 2,728円
- 年間プラン: 32,736円
買い切りプランがなく、継続的に動画制作で利益を出している方以外は継続的に利用しづらいのが正直なところです。
要求PCスペックも高め
推奨スペックは他の編集ソフトと比較すると高めです。もしPCスペックが不十分な場合、動作がカクつくなど操作にストレスを感じてしまうでしょう。
詳細は、Premiere Pro 必要システム構成をご覧ください。
高スペック過ぎて、素人は持て余してしまう
専門的な機能を備えている反面、操作がやや複雑になっている様です。したがって、動画編集初心者にとってはハードルが高く、習得に時間がかかってしまうと言えるでしょう。
チュートリアルが用意されているとは言え、独学が苦手な方はスクールに通うことも検討する必要があるかもしれません。
まずは書籍を読んでみて、スペック感を掴んでみるのも良いでしょう。
DaVinci Resolve
メリット
お財布に優しい
DaVinci Resolve には無料・有料版がありますが、無料版でも十分な機能を備えており、企業ロゴ透かしなどの制限もありません。
また、有料版であっても約 40,000 円の買い切りなので、この点は明確に Adobe Premiere Pro より優れていると言えるでしょう。(本記事では、有料版の追加機能等は割愛します。)
意外と多機能
以下の機能は無料版でも備えているため、mac 初期搭載 の iMovieではできなかった以下の様な機能は問題なく利用可能です。
- 字幕の縁取り、複数配置、細かな位置指定
- 3つ以上の映像・画像レイヤー
- 自然なトランジションの挿入
基本的な動画編集については可能なため、動画編集の次のステップに進みたいと言う要件を満たすには十分であると言えます。
個人的には iMovie の字幕関連機能はかなり不自由に思っており、DaVinci Resolve はこの点を十分に解消できている印象です。
デメリット
ノウハウの入手が少し大変
Adobe Premiere Pro の圧倒的シェアと比較すると、DaVinci Resolve の方が劣っているのが正直なところ。
シェアが少ないということは、それだけ利用者が少なくノウハウがネット検索で入手しづらいということに繋がります。この点は今後の DaVinci Resolve の普及に期待、と言ったところでしょうか。
また、書籍等も発行されているので、適宜これらを利用するのも一つの手でしょう。
解像度はUltra HD まで
無料版に限った話ですが、対応解像度は Ultra HD(3840×2160)までとなっています。
ただし、Youtube や ニコニコ動画 における主流が フルHD(1920×1080) や ハーフHD(1280×720)であることを踏まえると、これらへの投稿目的であれば水準は十分に満たしていると言えるでしょう。
まとめ
ざっくりですが両者の向き・不向きは以下の様に分類できそうです。
Adobe Premiere Pro が向いてる人
- より高度な映像編集がしたい人
- PC スペックが高い人
- 動画編集で将来的に稼ぎたい人
DaVinci Resolve が向いてる人
- とりあえず無料で使ってみたい人
- 趣味レベルで動画編集をしたい人
例えば、私の様な「iMovie より発展した動画制作に挑戦してみたい!」というレベルであれば、まずはDaVinci Resolve で問題ないはず、と言えます。
逆にもし動画編集を専門として稼ぎたい場合は、業界スタンダードと言える Adobe Premiere Pro は必須になるでしょう。
どうしても試してみたいという場合は、まずは 7日間無料の体験版を試してみるのもよいでしょう。
「自分がどのレベルの動画編集を目指しているか」を意識して、使用するソフトを選別したいですね。
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